ITとは 情報技術 の事です。
具体的には、PC、スマートフォン、インターネットなどです。
ITについて
ITとは「情報技術」です。
簡潔に言うと、コンピュータやインターネットなどを使った技術を指します。
英語での正式名称は「Information Technology(インフォメーション テクノロジー)」です。
ITの具体的な例
・PC、スマートフォン、タブレット
・交通系ICカード
・Excelなどのアプリケーション
ICTとは
ICTとは「情報通信技術」といいます。
ITに通信技術を足した総称です。
情報技術を活かして、人同士がコミュニケーションを取るための技術を指します。
英語での正式名称は「Information and Communication Technology」です。
国際的に使用されている名称でもあります。
ITとICTの違い
IT→システム本体、コンピュータそのもの。ICTの一部
ICT→ITを使用して、人と人が通信(Communication)するための技術
ICTは、ITを使用した人同士のつながりを重視しています。
ICTの具体的な例
・SNS(Facebook、Instagram、LINE)
・WEB会議アプリ(Zoom、Teams)
・ネット検索
IoT
IoTとは「モノのインターネット」です。
照明や家電製品、センサー等のモノがインターネットでデータをやり取りする仕組みです。
モノ同士で繋がって、情報交換をしてモノ同士がお互いを制御します。
もしくはデータを収集して動作の改善などに役立てています。
英語での正式名称は「Internet of Things」です。
IoTの身近な具体例
・スマートホーム機器(ハブ、センサー、スピーカー、湿度センサー、スマートロック)
・スマート農業(湿度管理、自動水撒き、自動照明)
・医療機器(別名:IoMT、遠隔手術の装置)
基本的なIT用語集(データ、DB)
下記の表はITに関するサイトや、本、新聞などでよく使用するIT用語集です。
名称 | 概要 | 備考 |
---|---|---|
情報 | 名前や電話番号など、人間が認識できる情報 | 例: 氏名「田中 太郎」 年齢「15才」 |
データ | 情報をコンピュータが認識する形に変えたもの | 例: String name = “田中 太郎” int age = 15 |
DB | データを保存する箱のようなシステム | DB自体はコンピュータやサーバーの中にある |
IT | 情報技術。PCやスマートフォン等 | – |
ICT | 人同士の通信に着目した情報技術 | – |
IoT | モノ同士のインターネット | – |
コンピュータ | 計算やデータ処理を自動で行う機械 | 別名: 電子計算機 |
サーバー | コンピュータやソフトウェアの役割ネットワーク上のデータを保存して、他のコンピュータから要求を受ける。その後、情報や処理結果を返す | 別名: クライアント・サーバシステム私達が検索して、検索結果が見られるのもサーバーのおかげ |
システム | 特定の目的を達成するための仕組みや装置コンピュータでは、ハードウェアとソフトウェアを含めた全体の仕組み | 例:電卓システム |
プログラム | コンピュータを動かす命令文システムの一部でもある | 例:電卓システム→足し算プログラムや引き算プログラムなど |
ユーザ | システムの利用者 | – |
クライアント | 他のコンピュータに処理を依頼して、サービスや情報を受け取る側のコンピュータ | 顧客、依頼人を指す場合もある |
サービス | ユーザが利用する権利だけ貰える所有権がユーザには何もない | – |
SNS | 登録ユーザ同士が交流できるWebサイトの会員制サービス | 正式名称: Social Networking Service |
PC | 個人向けの小型・汎用コンピュータ パソコンとも呼ぶ | 正式名称: Personal Computer |
ハードウェア | 機械本体 | – |
ソフトウェア | 機械の中に入っているシステム | – |
有線 | インターネットに接続時、ケーブルを使用する | – |
無線 | インターネットに接続時、ケーブルではなく電波で通信する | – |
Wi-Fi | PC等の端末とインターネットを繋ぐ無線技術 | 読み方: ワイファイ |
ネットワーク | 人やモノなどが網状に繋がっている構造 | ITの世界では、コンピュータやサーバなどの機械が有線や無線で繋がっている |
インターネット | 世界規模のネットワーク | – |
ITの単語集は下記にて随時追加していきます。
不明な単語の意味調べなどにご使用ください。
システムができるまで
システムができるまでは、ざっくり下記の4工程です。
- 問題発生、もしくはシステム開発の依頼をされる
- 問題を解決するためのシステム設計書を作成
- システム開発を行う
- テストをして納品、運用・保守
クライアントがいる場合は特に、後から齟齬がないように設計書を作成するのが重要です。
納品とは、完成したシステムをクライアントに渡す行為です。
運用・保守とは、システムの稼働中にエラーが発生しないかの監視などを行う作業です。
クライアントってなに?
クライアントとはシステム開発の依頼者です
もしも、クライアントと設計書を作成しなかったらどうなるの?
下記のようなデメリットがあります
・「要求と違う!こんなシステム作り直せ!」と命じられる
・言った言わないが発生する
・責任を誰がとるのか不明
なるほど
後々、自分のためにも証拠を残すんだね
プログラムについて
プログラムはコンピュータに対して指示、命令を行うモノです。
より踏み込むならばシステム開発が目的を達成、問題を解決するための仕組みです。
プログラムは、システムが問題解決するための機能となります。
下記の例だと、緑色の部分がプログラムです。
目的→計算ができるシステムが必要
解決するためのシステム→電卓システム。様々なプログラムで構築されている
プログラム→電卓システムを構築する機能
足し算プログラム
引き算プログラム
計算結果表示プログラム 等
システム、プログラムの基本
個人的なシステムは動けば問題ありません。
ですが、仕事や複数の人とシステム開発する場合は基本的な概念や基本があります。
システム開発の前に必要な概念、ルールを一読すれば後々役に立ちます。
IT業界に入りたい方へ
今はまだプログラムはよくわからないけど、
エンジニアやプログラマーにはなれるの?
なれます
しかし、最初は簡単なシステムを作成、完成してから就職・転職に力を入れましょう
いきなりIT業界に入るよりも、実績を作ったり、己の向き不向きを知るためにもシステム作成は重要です。
職種
IT業界と言っても多種多様です。
ITを使用した営業職など、ITを利用した職種ではなく、ITを作成する側の職種を一部紹介します。
インフラエンジニア
システム開発を行うための基盤、インフラを整える職種です。
具体的には、PCの環境構築、ネットワークやサーバーの管理、運用などを行います。
システムエンジニア
システム開発を行う職種です。皆さんがイメージするITの仕事はこちらが一番近いと思います。
- クライアントから問題を解決するためのシステムを依頼される
- お互いに機能が十分かを確認するために設計書を作って、合意する
- システムを作成。プログラミングやテストを行う
- 完成したシステムをクライアントに納品
- 場合によっては運用を行う
プログラマー
システムエンジニアが作成した設計書に従い、プログラムを作成します。
Webエンジニア
サイトや、Webのアプリケーションに携わる職種です。
具体的には、サイトのデザインや機能の作成、運用などを行います。
更に、Webエンジニアには大きく分けて2種類あります。
1. フロントエンドエンジニア
画面作成、サイトのデザイン設計を行います。
ユーザ(利用者)が見る部分が担当です。
2. バックエンドエンジニア
サイトのセキュリティ対策や、動作、処理速度の向上などを行います。
ユーザの見えない部分、機能面が担当です。
AIエンジニア
AI開発、AIに使用するためのデータ作成、調整を行う職種です。
具体的には、AIが学習するためのデータを加工して、結果を分析して、また調整します。
データは画像だったり、数字、文章などAIの仕様によって様々です。
数字、数式をよく使う職業でもあります。
システムエンジニアとプログラマー
システムエンジニアは主にシステム開発の設計、開発、運用、指示を出す技術者です。
いわば、プログラマーの上位互換的存在といえます。
プログラマーはシステム開発のために、プログラミングを行う人です。
プログラマーの経験を積んでいくと、システムエンジニアにもなれます。
エンジニアに必要なスキル
主にエンジニアが必要とされるスキルを3つ紹介します。
1. コミュニケーション能力
一番大事です。
コミュニケーション能力とは、「情報を正しく伝達、認識する能力」です。
一般的な明るい、よく話す、初めての人でも打ち解けられるという人柄ではありません。
人柄の良さは確かに大事です。
しかし、エンジニアとして求められるコミュニケーション能力とは、情報伝達を正しく行うスキルです。
具体的な例として報連相をあげてみましょう
報告
1. 何かが起きたとき(問題発生、作業終了など)
2. 定期的な時間になったとき(昼休み前、規定した時間など)
上記の現状を上司に報告する
更に、次の予定も報告すると更に円滑に仕事が進む
連絡
何かが起こる際に(変更、休みなど)、素早く全体、もしくは特定の人に伝える
相談
行動する前に、先輩や上司など有識者に話す
コミュニケーションをしないデメリット
・報告しない→誰が何の作業をしているかわからず、作業が重複して時間も努力も無駄になる
・連絡しない→現在の状況がわからず、作業をどう進めるか分からなくなる
・相談しない→間違った認識のまま、タスクを進めて時間を無駄にしてしまう
※時には、大きな損害やトラブルを生み出すこともある
特に、初めて行う作業は必ず相談してから進めましょう
間違った認識のまま進めても、皆に得はないですからね
2. プログラミング能力
プログラミング能力は、ITに携わる上で重要です。
システムの機能を設計・作成したり、何を対象にテストを行うか判断したりと、広範囲に役立ちます。
3. 資料作成、読み解く能力
システム開発では多数の資料を参考、変更、作成します。
エンジニアやプログラマーとはいえ、ずっとプログラミングをしているワケではありません。
基本設計書や内部向けの説明資料を作成したり、資料作成も仕事のうちです。
よって、資料を読む力と書く力は大事です。
資格について
第三者にスキルを証明するための資格にも、大きく分けて2種類あります。
国家資格とベンダー資格です。
国家資格
いくつか、ITの国家が出している資格があります。
資格はITの基本を知りたい方や、第三者に知識の証明をしたい方には良い物です。
基本的に、初心者の方が資格を取る場合は「ITパスポート」、「基本情報技術者」の2つだけで十分です。
他は必要になったら取得すれば大丈夫です。
特に、マネージャ系資格・エンジニア系資格は実績も積んでいないと役には立ちづらいです。
むしろ初心者の方は高度資格を目指すよりも、システム開発の実績を増やす事をおすすめします。
- ITパスポート
- 基本情報技術者
- 応用情報技術者
- マネージャ系資格
- ITサービスマネージャ
- ITストラテジスト
- プロジェクトマネージャ
- システム監査技術者
- エンジニア系資格
- ネットワークスペシャリスト
- 情報セキュリティスペシャリスト
- システムアーキテクト
- データベーススペシャリスト
- エンベデッドシステムスペシャリスト
ベンダー資格
国家試験以外にも、民間企業が開催している資格があります。
その民間企業が発行している資格をベンダー資格といいます。
ベンダー資格は多数ありますが、全ての品質が良いとは言えません。
必要なものは下調べしてから挑戦しましょう。
Oracle社の資格
Javaを公開している会社が開催しています。
内容もJavaに対する資格になっています。
受験価格が高く、上位の資格だと受験条件があるので難易度は高いです。
Java Bronze (Oracle Certified Java Programmer, Bronze SE)
Java Silver / Associate (Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 11)
Java Gold / Professional (Oracle Certified Java Programmer, Gold SE 11)
他にも何があるか気になる方は、Oracle社の公式サイトへどうぞ
プログラム言語を開発している企業の資格などは、技術力の証明書にもなります。
ですが資格は目的ではなく、手段です。
あくまでも、知識付けや第三者へのアピールポイントの一部と考えてくださいね。
最後に
ITは色々な可能性がある、夢のある分野だと思います。
3Dプリンタの家や、スマートホーム、自動運転など、ITで世の中がどんどん便利になります。
反面、終わりのない知識のアップデートが必要なので人によっては苦痛かもしれません。
新しい知識を得る原動が義務感ではなく、知的好奇心ならば最高の分野です。
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